保育士に必要な学歴

保育士と言われたら、皆さんはどのような職務を想像するだろうか。保育士は、まさに子供を扱うプロである。朝から夜まで乳幼児を預かり、しつけの指導から基本的な社会性の指導、読み書きなども教える職業である。
保育士というのは国家資格であり、大学や専門学校、短大といった専門の学校を卒業するか、保育士の資格試験に合格しないと認められない。この試験はかなりの狭き門であり、長時間の勉強を強いられている。そのため、厚生労働省が認めている上記養成機関を卒業するのが一番の近道と言えよう。
また、保育士の業務には、子供の世話以外にも、送り迎えする保護者とのコミュニケーションや、子供の些細な変化を報告したり、相談に乗ったりするという業務も存在する。そのため、保育士には、資格以外にも子供たちと遊ぶ体力や精神力、そして事故を防ぐための長時間にわたる集中力、多数の子供たちに長い間注視し、気を付け続ける俯瞰する力などに加え、保護者の方に適切なアドバイスをするコミュニケーション能力なども求められるのだ。
こうして書き出してみるとかなり広い範囲の業務内容を抱える保育士だが、子供が好きであるという強い心に加えて、音楽、体育、図工などの技能も一通りこなす必要がある。ピアノ演奏に加えて歌の歌い方、カスタネットをはじめとする簡易的・初歩的な楽器の演奏方法なども、遊戯を通じて学んでいくからだ。絵の具やクレヨンを使った絵画、粘土を使った技術製作もある。専科も含め、あらゆるジャンルを一通りこなし、教える力が必要となるのである。

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